1 知事の政治姿勢について
(1) 万国津梁会議について
ア県議会経済労働委員会参考人招致等について
支援事業受託当事者が、経済労働委員会の参考人招致出席拒否しており、その状況放置は、知事の県政ガバナンス、姿勢に対して疑義が生じる。
参考人は勉強会などで知事公舎に何回伺い、どのようなメンバーだったか。
【知事】一、二回程度勉強会に参加し、メンバーは数人。
再質:知事公舎へ入舎記録の閲覧、入手は可能か。
【総務部長】知事公舎への訪問者は、事前報告により記録、急遽連絡の場合、秘書課や知事に確認し入室を許可。個人の氏名は、秘密情報上、関係法令等を確認した上、提供検討。
再質:(会食で)契約の件、万国津梁会議のあり方などの話題はなかったか。
【知事】ごく一般的な会話だった。
再質:参考人は潔白を証明するため参考人招致を受けるべきでは。
【知事】委員会に任せるべき。
再質:支援受託事業において、責任者としての立場を途中放棄退職し、音信不通となった無節操な人物を交付金を使う事業に今後も関わらせるか。
【文化観光スポーツ部長】コンソーシアム全体での協議結果を受け検討する。
【知事】担当部局を信頼し任せている。
質問見解:知事は、参考人に正直に委員会で答弁されるよう促し、議長へ参考人の委員会出席を促す対処をお願いし、議会軽視の状況を鑑み、招致のレベルを上げることに努めてほしい。
2 八重山地域の離島振興について
(1) 八重山地域における諸課題への進捗状況及び対処方針について
ア一般県道石垣空港線の進捗状況について
【土木建築部長 答弁】
平成30年度末進捗率は約42%、用地取得面積約79%。平成30年3月に平得交差点から市道タナドー線交差点まで1.8km暫定2車線の供用を開始、新八重山病院へのアクセス向上。新石垣空港から石垣市道産業道路まで約2kmを重点整備し令和2年度末供用開始予定。
用地買収未整備等あり、最短で令和4年度末の全線供用を目指し鋭意整備を進める。
イ石垣空港滑走路延長要請への対処方針について
【土木建築部長 答弁】
航空会社の意向確認や整備に伴う技術及び環境課題、空港用地拡張の住民合意等、今後の検討課題を抱える。
再質:石垣市が既に要請をしており、検討ではなく具体的に進めていくべき
【土木建築部長 答弁】
様々な課題解決の見通しが立った段階で具体的な検討に入っていく。
ウ石垣空港国際線ターミナル改築への対処方針について
【土木建築部長 答弁】
事業主体の石垣空港ターミナル㈱で、入札説明会に参加した業者と随意契約の調整を行っている。
早期の工事着手及び供用開始に向け、同ターミナル社と連携を密にし、国際線旅客施設増改築等の整備支援を行っていく。
エゴルフ場を含むリゾート施設建設への対処方針について
【商工労働部長 答弁】
地域未来投資促進法に基づき、石垣市からの基本計画(案)に対し、上位計画との整合性や関連法令との適合性など意見調整を行い、国の基本計画同意の調整を行っていく。
オ西表島の北岸エリアの通信電波障害の対処方針について
【企画部長 答弁】
住居や事業所がないことから、無線通信事業者による携帯基地局の整備が進まず、不感地帯が発生。
竹富町と連携し、国の携帯電話等エリア整備事業を活用した基地局の増設など検討を進めている。
カ西表島仲間港の台風時浸水状況の把握と、再整備の対処及び仲間港、小浜港の駐車場拡大整備の必要性への対処方針について
【土木建築部長 答弁】
仲間港は台風18号で旅客ターミナル浸水、貨物用コンテナや車両が流されたことを確認、町と調整しながら改善検討する。
同港駐車場は位置の偏りが見られ、適正利用について地元と調整する。
小浜港駐車場は整備の必要性を検討する。
キ波照間島漁港への運航海運会社の施設改善要求等における対処方針について
【農林水産部長 答弁】
平成29年就航大型高速船が干潮時の乗降に支障を来し、竹富町から改善の要望がある。翌年度改善案を海運会社に確認依頼。
引き続き関係機関と連携し施設整備検討する。
竹富町は、乗降用タラップの暫定的な対策を講じている。
再質:普通港湾と漁港では整備手法に隔たりがあるか
【農林水産部長 答弁】
定期船等が就航している漁港は整備可能。事前調査案で就航に支障がなければ事業化の調整を進める。
ク与那国島田原川の整備を含む大雨被害後の復旧整備進捗状況等について
【土木建築部長 答弁】
田原川浸水被害の軽減や周辺環境に配慮した河川整備を平成30年度から事業着手している。
下流部の護岸設計等に取り組んでおり、豪雨により被災した田原川の災害復旧工事は、今年度8月に入札実施。作業員確保が困難なため入札不調だが、年内契約に向け取り組んでいる。
ケ与那国島県道217号線整備の進捗状況について
【土木建築部長 答弁】
与那国港線道路改築事業は、祖納港から与那国島線交差点まで延長約300m区間は、平成27年度から着手、平成30年度末進捗率約6%、早期整備に向け用地取得に取り組んでいる。
(2) 八重山地域の離島医療体制における対処方針について
ア西表島西部診療所常駐医師の配置等について
【病院事業局長 答弁】
常勤医師急病により医師不在となったが、八重山病院の医師が交代で対応している。
翌月から常勤医師を配置、夜間輪番制と緊急患者対応の体制も取り、翌年3月まで暫定体制で4月から離島医師を配置予定。
イ県立八重山病院隣接地への急患搬送用ヘリポート設置及び「ヘリ添事業」実施要項の添乗者についての規定見直し等要請に対する対処方針について(石垣市議会、八重山広域市町村圏事務組合要請)
【知事公室長 答弁】
隣接ヘリポートでの救急患者搬送は、石垣市新庁舎建設工事により、新石垣空港で行われている。継続使用や代替施設に係る対応について、同市を含め関係者との調整を行っており、都市計画変更の可能性を含め意見交換を行っていく。
再質:第7次沖縄県医療計画の医療施策において医療機関にヘリポートを整備する必要があると明記、新たなヘリポートは県が主導的に行うべき。
【知事公室長 答弁】
消防組織法の原則から一義的に石垣市が整備するものと考える。整備主体にかかわらず、都市計画の見直しの必要性から意見交換を行っていく。
ウ旧八重山病院跡地に民間病院を移設する要請に対する対処方針について
【病院事業局長 答弁】
かりゆし病院(上善会)から依頼があった。公有地の土地管理に従い、部局内希望確認後、市町村の利用計画確認し、もしなければ公募一般入札になる。
結び:これまでの一般質問で、数多(あまた)の疑義が取り沙汰されたが、総じて知事の県政におけるガバナンス問題、延いては知事の政治姿勢の問題として、大きくクローズアップされていく問題であるため、早期に疑義を明確にし、真摯な答弁を求め強く問うていく。
紙面の関係で大幅に要約いたしましたが、イチロー公式ホームページにて、動画を含め詳細をご確認いただけます。https://ohama-ichiro.com